2026.10.05
自分で不倫相手の身元調査をするリスク|どこからが違法になるのか

立場を守りながら進めたいAさんの確認
妻の不倫相手について、車のナンバーと、立ち寄っているマンションまでは掴みました。次は勤務先を突き止めようと思っています。
ただ、確認しておきたいことがあります。私は会社役員という立場上、自分が問題を起こすわけにいきません。
どこまでなら法に触れないのか。その線引きを教えてください。やめろと言われるのではなく、境界がどこにあるのかを知りたいんです。
Aさん、その確認をしてから動かれるというのは、とても賢明な判断です。
多くの方は、動いてから「これはまずかったのでは」と気づかれます。順番が逆なんです。
ご要望のとおり、境界線をお話しします。ただ、先に申し上げておきたいことがあります。
この境界線は、思っておられるより手前にあります。そして厄介なことに、一線を越えた瞬間には、自覚がありません。気づくのは、相手が動いた後です。
自力調査の方法そのものは浮気調査を自分でやる方法とリスクでお話ししています。今日は身元を調べるという行為に絞って、どこで問題になるのかを順にお話しします。
なお、作業の全体像は身元特定という作業の全体像にまとめていますので、あわせてご覧ください。
境界線①:同じ場所に留まること
- 品川めぐみ
- まず、いちばん多いケースからお話しします。相手の家や勤務先の近くで待つという行為です。
Aさんが次にやろうとされているのは、おそらくこれですよね。 - Aさん
- ……そうです。マンションから出てくるところを見て、どこへ向かうかを確認しようと考えていました。
- 品川めぐみ
- そこに、境界線があります。
一度通りかかるだけなら、何の問題もありません。問題になるのは「留まる」ことです。
同じ場所に長時間いる。周囲を気にしながら待っている。特定の建物の出入りを見続けている。この状態が、外から見てどう映るかを考えてみてください。
弁護士も、同じ点を指摘しています。
一般の方が、同じ場所に長時間とどまる、周囲を気にしながら待機する、特定の建物の出入りを注視し続ける。このような行動を取ると、近隣住民や施設の管理者から、「不審者がいる」として警察に通報される可能性があります。
本内容は、岡野法律事務所の公開情報を参考にしています。
- Aさん
- ……通報。そこまで考えていませんでした。
- 品川めぐみ
- そして、通報された時点で記録が残ります。そのとき事情を説明できるかどうかが問題になります。
「妻の不倫相手を調べていた」と説明したとして、それは正当な理由として通るでしょうか。通るかどうかを、その場で警察官に判断してもらうことになります。
Aさんのお立場を考えると、そこに至ること自体が損失ではありませんか。 - Aさん
- ……おっしゃるとおりです。会社に知られる可能性もある。
境界線②:繰り返すこと
- 品川めぐみ
- 次の境界線です。同じ相手に対して、繰り返し接近すること。
一度なら偶然で説明がつきます。ですが、二度三度と同じ場所に現れれば、偶然ではなくなります。
ここで問題になるのが、相手の受け取り方です。Aさんにその意図がなくても、相手が「つきまとわれている」と感じれば、それは相手にとっての事実になります。 - Aさん
- ……相手の主観で決まるということですか。
- 品川めぐみ
- すべてがそうではありません。ただ、相手が被害を訴えた場合、それが出発点になります。
そしてここが皮肉なところなのですが、もともとAさんは被害を受けた側です。それなのに、動き方を誤ると説明を求められる側に立場が入れ替わります。
私たちがいちばん避けたいのは、この逆転です。
境界線③:相手のものに触れること

- 品川めぐみ
- 三つめは、はっきりしています。相手の持ち物に触れる行為です。
奥様のスマホを開く。相手の車に何かを取り付ける。郵便物を確認する。これらは「留まる」「繰り返す」より、境界線がずっと手前にあります。 - Aさん
- 妻のスマホなら、夫婦の共有物という考え方はできませんか。
- 品川めぐみ
- その理屈は通りにくいと考えておいてください。夫婦であることと、相手名義の機器を無断で操作してよいかは別の話です。
そして実務的な観点でも、お勧めしません。開いた記録が残る場合があります。一度でも気づかれれば、その後は何も見えなくなる。法的なリスクを負ったうえに、調査も難しくなる。割に合いません。
GPSについてはGPSの正しい使い方で別にお話ししていますが、考え方は同じです。
境界線④:出どころを説明できない情報
- 品川めぐみ
- 四つめは、少し種類が違います。情報の入手経路の話です。
ネットで「ナンバーから所有者を調べます」「電話番号から名前が分かります」と謳う業者を見かけることがあります。 - Aさん
- ……正直、調べました。そういうサービスがあるのは知っています。
- 品川めぐみ
- そこで、ひとつ考えていただきたいのです。その情報は、どこから来たのでしょうか。
仮に何らかの情報が手に入ったとして、それを使う場面が来たときに、出どころを説明できるでしょうか。説明できない情報は、いざ相手と向き合う場面で使えません。それどころか、持っていること自体がAさんの立場を悪くします。
私たちも、名簿を引っ張ってくるようなことはしません。起点はいつも、お客様の手元にある情報です。そこから時間をかけて裏付けていく。遠回りに見えますが、これが唯一、説明できるやり方なんです。
そして、私たちがお断りしている調査
- 品川めぐみ
- ここまで法的な線引きの話をしてきましたが、法律とは別に、当社としてお受けしていない調査があります。
出身や家柄を調べるような、差別につながる調査です。 - Aさん
- ……それは、どういう文脈で依頼が来るものなんですか。
- 品川めぐみ
- 「相手がどういう素性の人間か知りたい」というご依頼です。お気持ちは分からなくもありません。ですが、身元調査という言葉には、そうした使われ方をしてきた歴史があります。
私たちがお手伝いするのは、Aさんが次に進むために必要な範囲です。相手が誰で、奥様とどういう関係にあるのか。そこまでです。それ以上は、調べません。
もうひとつ。別れさせ工作のような、人の心をもてあそぶ依頼もお受けしていません。 - Aさん
- ……線を引いているんですね。
- 品川めぐみ
- 石川県・金沢の探偵事務所として、平成5年の創業からこの土地でやってきましたが、引き受けないことを決めておくのは、続けるための条件だと思っています。
では、Aさんは何をすればいいのか
- Aさん
- 整理させてください。留まらない、繰り返さない、触らない、出どころの怪しい情報を持たない。この4つを守ると、私にできることはほぼ何も残りませんね。
- 品川めぐみ
- 正確に理解されています。そのとおりなんです。
ご自身でできるのは、すでに手元にあるものを整理するところまでです。車のナンバー、マンションの場所、気づいた日付。Aさんはそこまで到達されている。それは十分な仕事です。
現地で何が見えて、何が見えないかでもお話ししましたが、そこから先は、時間と技術の問題になります。 - Aさん
- ……同じことをしていても、御社なら通報されないのですか。
- 品川めぐみ
- 目立たないよう車両を使い、撮影機材には偽装を施し、複数人で交代します。この土地の道と駐車場を分かっているから、不自然にならない場所に停められる。訓練と装備と土地勘です。
同じ行為に見えて、成立するかどうかがまるで違います。
費用について
- Aさん
- 依頼する場合の費用を伺えますか。判断材料として。
- 品川めぐみ
- 浮気調査は空振りが前提の仕事です。その日に動くとは限りません。日を決め打ちして調査すると、当たれば安く済みますが、外れたらその日の費用はそのまま消えます。そしてもう一日、もう一日と足していくことになる。最初に安く見えた見積もりが、いちばん高くつくのはこのパターンです。
ですから当社では、1週間以上かかる調査には長期特割プランをお勧めしています。1日5時間までで30,000円、これに調査日数を掛けた金額です。尾行の経費も報告書の作成費も、すべて含まれます。契約外の追加料金は一切いただきません。
成功報酬は、不貞行為の立証、継続的な関係の立証、不貞相手の特定。この3つのうち達成したものだけ、調査料金の10%です。達成できなければ発生しません。
ご契約時の申込金は1,000円から。調査前に全額を請求することはいたしません。
金額はすべて料金についてのページで公開しています。そして、ご相談いただいたからといって調査を始める必要はありません。見積りを持ち帰って、ゆっくり検討していただいて構いません。
まとめ:被害を受けた側が、説明する側に回らないために
「自分で身元調査をするリスク」相談ポイントまとめ
- ポイント1:留まらない
一度通りかかるのは問題ないが、同じ場所に長時間いると通報される可能性がある。その時点で記録が残り、事情の説明を求められる。 - ポイント2:繰り返さない
一度なら偶然で説明がつくが、二度三度と重なれば偶然ではなくなる。こちらに意図がなくても、相手が被害を訴えれば、そこが出発点になる。 - ポイント3:相手のものに触れない
スマホ、車、郵便物。夫婦であっても、相手名義の機器を無断で操作してよいかは別の話。法的リスクを負ったうえに、気づかれて調査も難しくなる。 - ポイント4:出どころを説明できない情報を持たない
入手経路を説明できない情報は、いざ相手と向き合う場面で使えない。持っていること自体が、立場を悪くする。
- Aさん
- よく分かりました。私は「どこまでやっていいか」を知りたかったのですが、実際には「やらないほうがいい」が答えなんですね。
ただ、やめろと言われたのではなく、理由が分かったので納得できました。 - 品川めぐみ
- Aさんが動かれる前に確認されたこと。それがいちばん価値のある判断でした。
被害を受けた側が、説明を求められる側に回る。私たちがいちばん見たくないのは、その逆転です。
当社の浮気・不倫調査では、行動調査から証拠の撮影、相手の身元の割り出しまでを一貫してお引き受けしています。Aさんが掴まれたナンバーとマンション、そこから先は私たちにお任せください。石川県金沢市の探偵、品川めぐみ調査事務所へ、まずは無料相談でお声がけください。Aさんが次に進むための「安心」を、きちんとした形にしてお渡しします。
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