2025.11.17
浮気の証拠、どのくらいの期間や回数が必要?
調査のゴール設定について、専門家の見解が聞きたい(Aさんの相談)

品川さん、本日はよろしくお願いします。早速ですが、妻の浮気調査を検討するにあたり、調査のゴール設定、具体的には「証拠の量」についてお伺いしたい。法的に不貞行為を立証する場合、証拠は最低何回分必要になるのでしょうか。1回でも十分なのか、あるいは複数回の証拠がなければ話にならないのか。その定義によって調査計画も費用も変わってくるため、契約を検討する上で極めて重要なポイントだと考えています。
Aさん、はじめまして。非常に戦略的で重要なご質問ですね。まさにおっしゃる通り、調査を始める前に「何をもって成功とするか」というゴールを明確に共有することは、ご依頼者様と私たち探偵との信頼関係の基盤となります。闇雲に調査を長引かせるのではなく、定められた予算の中で最大限の効果を出す。そのためにも、証拠の「質」と「量」に関する正しい知識は不可欠です。今日はその点について、詳しく解説させていただきます。
目次
証拠は「1回」でも有効。しかし…
- 品川めぐみ
- まず結論から申し上げますと、法的に有効な「不貞行為の証拠」、例えばラブホテルに二人で出入りする鮮明な写真が1セットでもあれば、慰謝料請求の訴訟を起こすこと自体は可能です。法律上、不貞行為は1回でもあれば違法とされますから。
- Aさん
- なるほど、最低1回あれば法的アクションは起こせる、と。では、なぜ複数回の証拠を目標とするケースがあるのでしょうか。
- 品川めぐみ
- はい、そこに重要な戦略と思想が関わってきます。理由は大きく分けて2つあります。1つは、相手の「言い逃れ」を完全に封じるため。もう1つは、慰謝料の金額を、より有利な条件で交渉するためです。
なぜ「複数回」の証拠を目指すのか?

- 品川めぐみ
-
- 「魔が差しただけ」という言い訳を許さない:証拠が1回だけの場合、相手は「一度だけ魔が差してしまった」「酔った勢いで…」といった言い訳をすることがあります。もちろん法的には言い訳に過ぎませんが、特に夫婦関係の修復を視野に入れる場合など、精神的なダメージを相手に認めさせる上で、複数回の証拠は「過ち」ではなく「継続的な裏切り」であったことを示す強力なカードになります。
- 慰謝料の増額事由となる「婚姻関係を破綻させた度合い」:慰謝料請求の具体的な流れの中で、金額を算定する際には「不貞行為が婚姻関係に与えた影響の大きさ」が考慮されます。不貞行為の期間が長く、回数が多いことは、それだけ悪質であり、婚姻関係を破綻させた度合いが大きいと判断され、慰謝料の増額事由となり得るのです。
- Aさん
- つまり、1回は「点の証拠」、複数回は「線の証拠」として、関係の継続性や悪質性を立証する意味合いが強い、という理解でよろしいですか。
- 品川めぐみ
- まさにその通りです。素晴らしいご理解です。
裁判で有利になる証拠の回数・期間の目安
- Aさん
- では、その「線の証拠」として、一般的にどの程度の量があれば十分と判断されるのでしょうか。目安を教えてください。
- 品川めぐみ
- はい。もちろんケースバイケースではありますが、私たちが多くの案件を手掛けてきた経験や、提携弁護士の見解を総合すると、一つの目安として「1ヶ月程度の期間内に、2〜3回」の不貞行為の証拠があれば、継続的な肉体関係を立証するには十分な場合が多いと言えます。
- Aさん
- 「1ヶ月に2〜3回」ですか。非常に具体的で分かりやすい。
- 品川めぐみ
- ええ。このゴール設定があるからこそ、私たちは効率的な調査計画を立案できるのです。例えば、やみくもに毎日張り込むのではなく、事前調査で相手の行動パターンを分析し、「金曜の夜が怪しい」と分かれば、そこに合わせて集中的に調査を行う。これにより、無駄な探偵の調査費用を抑えつつ、質の高い証拠を複数回確保することが可能になります。
まとめ:明確なゴール設定が、調査の成否を分ける
「浮気の証拠、どのくらいの期間や回数が必要?」相談ポイントまとめ
- ポイント1:証拠は「1回」でも法的に有効
1回でも不貞行為の証拠があれば、慰謝料請求は可能。しかし、相手の言い逃れの隙を与える可能性も残る。 - ポイント2:複数回(目安は1ヶ月に2~3回)の証拠が理想
関係の継続性・悪質性を立証し、交渉を有利に進めるためには、複数回の証拠が極めて有効。 - ポイント3:ゴール設定が「賢い調査計画」の第一歩
必要な証拠の量を明確にすることで、無駄のない効率的かつ効果的な調査計画を立てることができる。
- Aさん
- ありがとうございます。おかげで頭の中がクリアになりました。調査を依頼する前に、この「ゴール設定」について、探偵社側と明確に合意形成しておくことが、リスク管理の観点からも重要だということがよく分かりました。
- 品川めぐみ
- おっしゃる通りです。Aさんのように、ご依頼者様自身が調査の目的を明確に持たれていると、私たちも最善のプランをご提案しやすくなります。信頼できる探偵事務所は、必ず契約前にこの「ゴール設定」について、ご依頼者様と真摯に向き合うはずです。それが、私たちの仕事である「安心をカタチに」するための、最も重要な第一歩なのですから。







